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​未病とは

この言葉は2000年前の後漢の時代に、中国最古の医学書とされる「黄帝内経」 にはじめて見られ、「未病」とは「病気に向かう状態」を指し、この未病の時期を捉えて治すことの出来る人が医療者として最高人(聖人)であるとかかれています。

​養生訓

 日本での未病に対する予防法は、江戸時代の本草学者、貝原 益軒(かいばら えきけん)83歳の時に養生健康健康法)についての指南書『養生訓』執筆し、現在も予防医学書として参考にされている。

 「聖人は未病を治す」とは、病いがまだおこらざる時、かねてつつしめば病いなく、もし飲食・色欲などの内慾をこらえず、風・寒・暑・湿の外邪をふせがざれば、其おかす事はすこしなれども、後に病をなす事は大にして久し。内慾と外邪をつつしまざるによりて、大病となりて、思ひの外にふかきうれひにしづみ、久しく苦しむは、病のならひなり。病をうくれば、病苦のみならず、いたき針にて身をさし、あつき灸にて身をやき、苦き薬にて身をせめ、くひたき物をくはず、もにたきものをのまずして、身をくるしめ、心をいたましむ。

訳:「聖人は未病を治す」とは、病気まだ発生していない時点で、早めに自己管理をすれば病気にならず、飲食や的衝動などの内的欲求を抑え、風や寒さ暑さ外部の変化に対応が出来なく病気は少しずつ進行し、長​​期的には深刻な病気に発展する可能性がある人を、鍼やお灸、薬などを使用しなくても病気にならないように導く事である。

貝原益軒.png
代替医療
代替医療

未病の分類

「未病期」は自覚症状のない「西洋型未病」と自覚症状のある「東洋型未病」に分けることができます。
自覚症状のない西洋型未病期に属する人は多く、いわゆる病気予備軍イコー ル未病期でもあるわけであり、未病の対象となるのは、境界域高血圧、高脂血症、境界域糖尿病、肥満、高尿酸、動脈硬 化、骨粗鬆症、無症候蛋白尿、B型肝炎ウィルスのキャリア、無症候性脳梗塞、潜在性心不全、 脂肪肝などがあり、さらに広がることが予想されます。 一方、シンドロームX、インスリン抵抗性はアメリカからきた未病として捉えられ、現在ではメタボリックシンドロームは、まさしく「未病」といえるでしょう。

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